アルファ設計室の3つの理念

「100年かかって育った木は100年使えるものに」

1. ~循環型社会を目指したモノ創り~

アルファ設計室 ~循環型社会を目指したモノ創り~

(株)アルファ設計室では「100年使えるモノ創り」をモットーとしています。 木は伐られても、それだけの年月を生活の中で作品として生き続ければ、その間に充分他の木が育つからです。
伐った後にまた木を植えることで、木は資源として保たれるだけでなく、その成長の過程で二酸化炭素を吸収して内部に固定し、私たちに水や酸素などの恵みをもたらし、生態系を豊かにしてくれます。
「環境の世紀」と呼ばれる21世紀の循環型社会の基本は、再生可能な資源をできるだけゆっくりと循環させることだと言われています。
循環型社会を目指して、モノ創りから森づくりまでの一貫した活動を続けていきます。


2. ~木の文化の再構築~

21世紀を迎えた今、これから先の100年を考えても、化石資源には明らかに限界があります。私たち(株)アルファ設計室は、再生可能な資源として木に注目し、「木の文化の再構築」を目指して、住宅、保育園、学校建築のモノ創りに取り組んでいます。
無垢の木を使い、身のまわりの家具から木造建築まで、暮らし全般に関わるモノ創りを行うことは、木を貴重な資源として有効利用することでもあります。
適材適所に木を選び、伝統工法を用いて創られるそれぞれの作品には、永く愛され、 後の世代まで大切に使い継がれていただきたいという創り手の思いが込められています。

アルファ設計室 ~木の文化の再構築~

3. ~豊かな森林を未来の子供たちに~

~アルファ設計室 豊かな森林を未来の子供たちに~

「山から木を1本もらったら、木を1本返そう」という考えから、(株)アルファ設計室では、「新月の木の会」を発足させました。
木を山へ植林していく活動や、悪化していく二次林の枝打ち、下草刈り、除間伐などを、この上越各地で行っています。日本の森林の現状を見つめながら、広葉樹の苗を育て、そして山に返していく活動は、私たちが崩してしまった生態系を再生させるため、だれもが身近にできる取り組みであるとともに、未来を担う子どもたちにとって質の高い環境教育の場ともなっています。


地域循環型社会とは?

■水、食物、エネルギーは、地域でつくり出し、循環させるライフスタイル。
■モノを買い豊かさを感じる「消費生活」から、
 地域のモノを大切に使い、循環させるライフスタイル。
■廃棄物の多い「ハイ・エネルギー生活」から、
 廃棄物の少ない「ロー・エネルギー生活」のライフスタイル。
■廃棄物は、出来るだけ地域で使い切るライフスタイル。
■農業を大切にし、食の自給を中心とした自立型循環ライフスタイル。
■大災害が起こっても助け合いながら生き延びられる、ライフスタイル。

環境への負荷を減らすため、自然界から採取する資源をできるだけ少なくし、
それを有効に使うことによって、廃棄されるものを最小限におさえる社会のこと。

アルファ設計室 地域循環型社会


「新月の木」とは?

新月の時期に木を伐採すると、それが材木として最も優れた用材になるというものです。
食べ物の産地や栽培方法を木にするように、住まいの素材の品質にこだわりを持つ人が増えています。
「新月の木」は、葉枯らしを充分に行うことが不可欠で大切な手順です。
さらに製材後も天然乾燥させなければ、弾力のある強い木にはならず、新月の木の持つ良さが発揮されません。
これらのすべての工程を行うことで初めて「新月の木」が誕生します。

「新月の木」の特徴として、
・燃えにくい ・カビに強い ・腐食に強い ・害虫に強い ・割れ、狂いが生じにくい
といった様々な利点があると言われています。


新月の木・履歴証明書

新月の木 履歴証明書
「新月の木の会」では、施工物件のお引渡しの際に、
左記の「新月の木 履歴証明書」をお渡しいたします。
この証明書には林業家、生産地、樹種・樹齢、伐採日、履歴番号、
伐採者、葉枯らし期間などの各項目内容と、取扱者が記載されています。
この証明書が、良質な「新月の木」で施工された証となります。

これからの住まいづくり

これからの住まいは、耐久性や耐震性、耐火性といった基本性能が高いだけでは物足りません。
環境にも優しくありたいし、何よりもそこに暮らす人にも優しくあって欲しい。
時には、住む人の感性を表現する場となり、人を招く楽しみがあり、自然を身近に感じながら、感動も与えて欲しい。2000年代から新たな潮流となりはじめた、高付加価値を志向するトレンドは、
これからの時代もより一層際立っていくでしょう。


家をつくることは、家族との触れ合いや居心地の良さ、豊かな時間
といった、自分の思い描く幸せのための器をつくることだといえます。

住宅性能を重視

住宅の基本性能は、ここ十年ほどの間に目覚しい発達を遂げてきました。その背景には、1995年の阪神大震災を契機にして、耐震性、耐火性、耐久性などに対する関心が高まるとともに、法側面などからの品質向上を促したことが大きいといえます。
なかでも耐震性については、阪神大震災以降も新潟県中越地震、東日本大震災と相次いでおり、高い関心が寄せられていることから、さまざまな技術研究、開発が行われています。

地震から人と建物を守る工法は大きく分けて、〔耐震〕〔免震〕〔制振〕の3つがあります。

多くの住宅は、壁や柱などの構造躯体を頑丈にし、地震エネルギーをがっちり受け止める耐震工法で建てられています。
一定の基準を満たしていれば、大きな揺れがあっても建物の倒壊は免れますが、揺れは家屋内へストレートに伝わるため、二次災害への備えが必要となります。



揺れを分散、減衰する

「免震工法」とは、建物と基礎を特殊な装置によって分離し、建物に伝わる地震のエネルギーを大幅に低減する工法のことです。地盤が揺れていても建物にはほとんど伝わらないという優れた特徴があります。
「制振工法」は、受け止めた地震エネルギーを分散させて急速に減衰させるという工法です。建物の要所に制振パネルを設置し、地震や風から受けた揺れをコントロールします。



設計段階からの解析

地震や台風に対して、これから建てる家がどれくらいの耐力があるのかを設計段階から把握できるソフト面の開発も進んでいます。
設計プランを入力すると地震などに対して強いところ、弱いところを「三次元立体解析」によって明らかにし、梁や柱などの構造躯体をどのように配置すれば最適なのかを分析するというものです。また、建築途中で設計変更などが生じた場合、耐震性にどのような影響があり、補強する際にはどのくらいのコストがかかるのかも事前に分析できます。



温暖化対策

地球温暖化の抑制、環境共生に加え、ランニングコストの節減という観点から、省エネルギー住宅に対する関心が高まっています。
近年、一般向けに実用化された「地中熱利用冷暖房システム」は、これからの課題に対する答えの一つといえるでしょう。このシステムは、夏は外気温よりも温度が低く、冬は外気温よりも温度が高い地中熱を熱源に利用することで、冷暖房にかかる省エネルギー効果を高めるというものです。
二酸化炭素(CO2)の年間排出量は、ガス式床暖房プラスエアコンに対し、およそ4割の削減を見込めます。



これからの住宅

太陽光発電システムを搭載した住宅も最近のトレンドです。ここ数年の間で登場したものに「光熱費ゼロ」システムがあります。これは昼間のうちに大屋根に設置した大容量の太陽電池で電力を蓄え、余剰電力を地域電力会社に販売し、それで夜間の電気代をまかない、光熱費の支出を相殺するというものです。
また、天井や外壁に埋め込む断熱材を厚くする一方で、すき間面積を大幅に抑制して高気密・高断熱を実現し、冷暖房に必要なエネルギー消費量を通常の住宅に比べて20%以上削減しています。



シックハウス対策

2003年7月からシックハウス規制を盛り込んだ、改正建築基準法が施工されたこともあり、空気清浄機能を強化した住宅が相次いで登場しています。シックハウスとは、住宅建材などに使用された化学物質が原因で、吐き気やめまい、頭痛などの症状を引き起こす症例です。
シックハウス規制は主に2つのポイントによって構成され、第1点は、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどの有害物質の使用制限・禁止、第2点は24時間換気システムなど換気設備の設置義務となります。



安全で使いやすい空間

プラン面に目を向けるとユニバーサルデザインの考え方を導入したものが増えてきました。ユニバーサルデザインとは、だれにとっても安全で使いやすい工夫がされているものを指します。
一般的に住宅の基本になる寸法は910mmとされています。しかしすべての人にこのモジュールが当てはまるわけではありません。ユニバーサルデザインの住宅では、そこで暮らす家族1人1人の"パーソナルモジュール"を勘案し、ミリ単位で対応します。
この他、ユニバーサルデザインの住まいでは、浴室などの段差をなくしたり、アプローチに手摺付スロープを設けるなど、バリアフリー的な要素もふんだんに盛り込まれます。



街との調和を図る、景観法

2004年12月から施工された"景観法"が住宅の外観デザインやプランにさまざまな面で影響を与えています。
景観法は、良好な景観を"国民共通の資産"と位置づけ、自治体がつくった景観計画に基づいて、建築物などに規制を設けます。
この景観法により、景観への関心が高まり"街並みとの調和"という視点から、住まいのデザインを考えます。